「雷もこっちに来たら?」
瑠雲に声をかけられプリントから視線をはずす。
「俺はいい。」
「そんなこと言わずに。ほら!」
いつの間にか雷の後ろに移動していた瑠雲はグイグイと背中を押す。
最近、みんな雷に対しての言動が変わった気がする。
前までは怖がられてた気がするのに
今だとそれが嘘のよう。
雷が笑うようになったからかな?
だとしても、こうやって皆でワイワイ騒ぐのは楽しいから雷にも参加してほしい。
「わかったから押すな」
諦めたのかプリントを机の上に置き、こっちに来た。
皆がソファーの傍に集まったことで天音と風雅の対決が始まった。
「いっくよ~」
「「叩いて被ってジャンケンポン!」」
天音がグー
風雅がチョキ
「えい!」
「わぁ!?」
惜しくも風雅の手にピコピコハンマーは当たった。


