神聖魔法団【下】




「ふぅ~」




ただいま帰りのバスの中。




隣に居る黎兎は眠たそうだった。




「お母さん家に居るかな」




「いると思うよ。今日仕事休みって言ってたし」




「そっか・・・」




会ったら、まず何て言えばいいんだろう。



言葉が見つからない。




「黎奈?」





「わ!・・・なに?」




考え事をしてたら急に声をかけられた。





「いや、バス着いたけど・・・」




そう言われて外を見るといつも降りているバス停があった。




「あ、あぁ!うん、降りよ降りよ」




「?」



黎兎は不思議に思いながらも何も聞かなかった。




バスを降りて家までの道のりを歩く。