神聖魔法団【下】




炎虎が真後ろに居た。





「炎虎・・・」





「いや~、瑠雲が意識なくしたときは本気でビビったな~。
柄にもなく泣いちまったし」




炎虎は私が考えてることが分かったのかな。




分かってこうやって話を皆に投げかけたのか、




ただ単に暗かった雰囲気を明るくさせたかったのか。





どっちかは分かんないけど、





ホント私は皆に助けられてばかりだな~。





「え、炎虎が泣いたの!?」





瑠雲が驚いた。





「わりぃかよ?
皆泣いてたぜ?」




瑠雲は皆の顔を見回した。





「それほど瑠雲は皆から思われているってことだな」




黎兎が瑠雲に微笑みかける。