炎虎が真後ろに居た。
「炎虎・・・」
「いや~、瑠雲が意識なくしたときは本気でビビったな~。
柄にもなく泣いちまったし」
炎虎は私が考えてることが分かったのかな。
分かってこうやって話を皆に投げかけたのか、
ただ単に暗かった雰囲気を明るくさせたかったのか。
どっちかは分かんないけど、
ホント私は皆に助けられてばかりだな~。
「え、炎虎が泣いたの!?」
瑠雲が驚いた。
「わりぃかよ?
皆泣いてたぜ?」
瑠雲は皆の顔を見回した。
「それほど瑠雲は皆から思われているってことだな」
黎兎が瑠雲に微笑みかける。


