神聖魔法団【下】




天音はボロボロ泣いていた。




天音なにかあったのかな・・・。





さっきも泣いてたし。



「どうした?」





黎兎も様子が変なことに気付いたのか不安そうに天音を覗きこむ。





「・・・ぅう・・・ぐす・・っ」




黎兎にしがみついて離れようとしない。






「ねぇ、なにかあったの?」





私が皆の方を見ながら聞くと





「色々なことがあった」





涯が悲しそうな声でそう言った。






「このままでいいか。
瑠雲、黎奈、黎兎、さっきの戦いで起こったことを説明する」





私と瑠雲はソファーに座る。



黎兎は天音を抱き締めながら視線だけを雷に向ける。