神聖魔法団【下】




「帰ってきて良かった。

おかえり」





私を1度離し、笑顔でそう言ってくれた。




「ただいま」




私も笑顔で返す。





「おーい、黎兎。
黎奈だけじゃなく、天音は?」





その言葉に




「黎奈、母さんが家で待ってるから一緒に帰るぞ」





そう私に言い残し天音の方に向き直った。




「天音?」




腕を拡げると




「黎兎ー!!」





天音はその中に迷いもせず駆け寄った。





「おかえり、天音」




「ただいま、黎兎」



力いっぱいにお互いを抱き締めている二人