「帰ってきて良かった。 おかえり」 私を1度離し、笑顔でそう言ってくれた。 「ただいま」 私も笑顔で返す。 「おーい、黎兎。 黎奈だけじゃなく、天音は?」 その言葉に 「黎奈、母さんが家で待ってるから一緒に帰るぞ」 そう私に言い残し天音の方に向き直った。 「天音?」 腕を拡げると 「黎兎ー!!」 天音はその中に迷いもせず駆け寄った。 「おかえり、天音」 「ただいま、黎兎」 力いっぱいにお互いを抱き締めている二人