「心配したんだからね?
もう目開けてくれないかと思った・・・」
「ごめんな」
風雅の頭を優しく撫でる。
「お前ら恋人かよ。
もう体は大丈夫なのか?」
「うん、もうどこも痛くない」
「そか。」
態度は冷たいけど安心した表情が見えた。
「瑠雲、良かった・・・」
天音が笑顔になった。
なにかあったのかな・・・?
「瑠雲、もうあんなことするなよ。
無理は禁物だ」
「わかってる。ホントごめん」
そう言って申し訳なさそうな顔をする。
何が何だか分からない私はただその光景を見ることしか出来なかった。
ふと前を見ると黎兎の姿があった。


