「あの…」

「何?」

「おじいちゃんの友達にも、浅井って人がいたんですけど、それって浅井さんのお父さんだったりしますか?」

「えっ、…その人って見た目熊みたいな感じの人?」

「熊…確かに、大柄ではあると思いますけど…」

「じゃ、俺の親父だ」

「本当ですか?!私会いたいんです!」

「えぇぇぇ。あんなの会わなくていいよぉ」

「会いたいんです!!」
私は念を押すように、もう一度言った。


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