色のない世界

「…ひどくない?」

「だって、あんた俺の怒るツボをピンポイントでついてくるからさ…」

「…それは、どうもすみませんでしたー」

「全然思ってないだろ」

「いやぁ、そんな事ないですよ」

「敬語とか遣いやがって」

「あら?私常に敬語だと思いますけど?」

「はいはい。
寒くなってきたから部屋まで連れていってくんない?」


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