病院に着くと、既に17:30をまわっていた。

「遅くなっちゃったな…」
と、ぶつぶつ言いながら廊下を歩いた。

―トントン。
「…どうぞ」

「こんにちはぁ〜」

中に入ると、琉と優太君が居た。
「お前、遅い…」
と琉がボソリと言った。

「仕方ないじゃん。色々あったのよ」

「ふ〜ん。…居残り?」

「居残り!?そんなんじゃないよ」

「そうか、そうかぁ。頭が悪いと大変だよなぁ〜。
何なら俺が、勉強教えてやろうか?」

「だぁかぁら!違うって言ってんでしょ!?
何でそんなに突っ掛かってくるわけ?」

「別に〜」


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