次の日――

私は病院の前に居た。

琉に理由を聞く為に…

何を言われるか分かっているのだろう…


目をそらしながら、やってきた。

「琉!」

「おう…」

「中庭に行こうか?」

「あぁ…」


――――――――――

「ちょっと、寒いね」

「あぁ」

「私が何言いだすか分かってるんでしょ?」

「何となく…な」

「あっ、先に一つ!」

「先生と本当に兄弟なの?」

「あぁ」

「でも、名前…ん?琉って名字何ていうんだっけ?」

「…城ケ崎(ジョウガサキ)」

「兄貴は母方の姓の中西」


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