三日後、琉の元へと訪れた私は扉を開けたまま立ち尽くしていた。

誰も居ない…

たまたま部屋に居ないだけかと、部屋中を見渡してみると荷物もない。


「琉…何処に行ったの?」


当たり前だけど、返事はない。

そんな私を呼ぶ声がした。

増井さんだ。


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