色のない世界

「はい、どなた?」

「すみません、神宮寺様を担当しています増井です」

「どうぞ…」

「お話の途中にすみません。差し出がましいとは思ったのですが…」

そう言って、あの日の事を順をおって説明しだした。

最後に、あの日私が青いワンピースではなく、白い服を着ていたと証言してくれた。

その時の亜美の悔しそうな表情を私と増井さんは見逃さなかった。


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