色のない世界

「亜美ちゃんが先におじいちゃんの所に居たじゃない…」

「そんなはずないだろう?あの日、亜美は具合が悪くて家で寝てたんだぞ?」

「でもっ…」

「友香!お父さんは、嘘をつくような子に育てた覚えはないぞ」

「嘘なんか言ってないもん!」

私がそう叫ぶと、亜美は父にしがみついて泣き出した。

「ともちゃん、ひどいっ」

「ほら、友香。亜美に謝りなさい」

えっ。何で?

何で亜美ちゃんに謝らないといけないの?

「…」

「ほら」

「…」

トントン。

ふいに扉を叩く音がした。


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