色のない世界

私はその時、初めておじいちゃんが怖いと感じた。

いつもニコニコしているおじいちゃんからは想像もできない、表情と言葉。

背筋が凍るような…そんな感じ。

亜美は泣く事も忘れてただただ、おじいちゃんを見つめていた。

部屋からでるまで、ずっと…

部屋に残された私は、放心状態で呼ばれるまで、心ここにあらずといった感じだった。


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