色のない世界

「それで?何であの壷は壊れたんだ?」

「…」

「…」

私達はお互いの顔を見ながら、黙り込んだ。

そして、数分後に発した亜美の言葉に絶句した。


「ともちゃんが割った…」


えっ?

割ったのは亜美ちゃんだよ?

私じゃない。

「モカ、本当?」

「…」

していない事をしたと言うのもイヤだったし、かといって違うと答えれば間違いなく亜美は更なるお説教決定なわけで…

どう答えたらいいのか分からなかった。

何より、亜美に裏切られたような気持ちで胸がいっぱいで言葉が出てこなかった。


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