色のない世界

「それは…さっき俺がこの前行った墓の話を浅井さんにして…それで…」

「そうか…」

「まぁ、まだ確証はないが確実だろう…」

「そうだな…」

「…」

「…」

「(もう少し…早く分かってたらな…)」

「琉兄、何か言った?」

「いや、何も…
おっさん。じゃ、事は早い方がいいな」

「そうだな…」

「門真!」

「はい」

「別の病院に移る。準備しろ」

「かしこまりました」

「えっ?えぇ?何で?都築が宗一郎さんと繋がりがある人だったらいけないの?」

「…そうじゃない。でも俺達が側に居ても迷惑する事の方が多いのは事実だろ?」

「それは…」

「だからだよ…」

「…」


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