色のない世界

俺は、すぐに病室に戻って門真を問い詰めた。

「おい!拓の包帯…目元を中心に巻かれた包帯は何だ!?」

「それは…拓様の遺言に従った結果です…」

「遺言!?」

「はい…琉さまは、目覚めて直ぐに拓さまの様子をお聞きになりましたよね?」

「あぁ…」

「あの時、言った言葉に嘘はございません。遺言はその時にうかがいました」

「…」


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