色のない世界

「じゃ、また明日な!」

「おうっ!」

後をつけられている事にも気付かずに、そんな会話をして拓と別れた。

少し歩いた所で、借りていたMDを返していない事に気付いて、拓が通っているであろう道へと向かった。

すると、拓の姿が見えない。

「まだ、別れて数分しか経ってないのに…あいつ歩くの早いな…」

そんな独り言を言いながら、歩いた。

だけど、歩いても歩いても前を歩いているはずの拓に全く追い付かない。


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