色のない世界

「誰〜?」

「…琉」

「琉…どうしたんだ?こんな所に」

一瞬、声のトーンが下がった気がした。

でも、自分のした事を考えれば当たり前だ。

普通に話そうとしてくれているだけでも十分だ。

「拓!ごめん!俺、この前最低な事言った。俺の周りに居る奴は俺を利用する事しか考えてない奴ばっかりで、お前もそうなのかと思ってそれで…あの…」

「…」

「だから、今日はそれを謝りに来た。本当にごめん。許してくれなんて言わないけど、でもこれだけは信じてほしい…
同情したわけじゃないから!っ」

話の途中で、扉が開いた。


.