「何言ってんだ?お前みたいな度胸の持ち主はそうはいねぇーよ」

「そうかぁ?」

「敵討ちに相手の学校に乗り込んで、木刀で百人切りは今思い出しても笑っちまうよ」

「ふっ、そんな事もあったな」

「それに、あいつの為にもそろそろいいんじゃねーか?あいつもそんな姿見ても喜ばんだろ?」

「…」

「拓(タク)の思いを無駄にするなよ」

「拓…」

「まぁ、時間はたくさんある。よく考えな。じゃ、また来る」

「あぁ、気ぃつけてな。和也にもたまには顔出せって言っといて」

「おう、じゃーな。親父さんにもよろしくな」

「あぁ」

そう言って、帰って行った。


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