色のない世界

しばらく、そのやり取りを見ていると料理が運ばれてきた。

「料理きたよ」

一応、声はかけてみたけど私の声は届いていない。

仕方がないから一人で料理を食べはじめた。

「美味しい〜!」

やっぱり、高いだけあって美味しい。

そんな様子に気付いたのは浅井のおじちゃん。

「あっ、友香ちゃん、美味しいか?そりゃ、よかった〜。お前等、飯食うぞ」


そう言って、何事もなかったかのような顔で食べ始めた。

それに続いて、あとの二人も…

あの…さっきのは一体?

もめてましたよね?


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