無事に蘭子はヨーグルトを完食してくれた。


さっきより、少しは体調良さそうに見える。


よかった……ほんとに。



「まだ腹痛い?」

「少しだけ。頭はもう痛くない」

「そっか。今日の帰り送るわ。そんな、ふらふらしてんの危ないし」

「いいって。大丈夫だから……」

「大丈夫じゃないっつーの。ちゃんと俺に甘えなさい!」


頭を俺の胸に寄せて、眠たそうな蘭子をぎゅっと抱きしめる。


至近距離の中、バチっと目が合う。


キス……しちゃいたいな。


唇にほんと軽く触れるだけのキスをして、またすぐ抱きしめた。



「諒哉。ありがとう……。わがまま言ってごめん…」

「何言ってんの~!好きな子のわがまま聞けるの彼氏の特権じゃん」

「うん……。じゃ、もう少しだけここで寝てもいい?」

「好きなだけどーぞっ」


安心した顔で寝息を立てる蘭子。


彼女に甘えられるって、かなり幸せだな俺。


こんな至福の時間ならいつまでも続け!って思った。