桜井諒哉はニコッと人懐っこく笑ってあたしの金髪に触れる。


はい!?


触れる!?



「すっげー金髪……髪、痛まない?」

「アンタもね」

「うん。俺も金髪だね。お揃いじゃーん♪名前は?」

「……関係ないでしょ?あたしそろそろ教室行くから。さよならー」

「待てよ~!」


うざい。


金髪だから何が悪いの?


アンタも金髪なんだから、構わないでよ。


「名前くらい教えて!友達になろーよ」

「いらない。そんな人数ほしくない」

「その少ない友達の一人に、校内トップの桜井諒哉はどうですかっ?」



ほんとに校内トップなんだ………


信じらんない!!


でも男友達とか正直不必要。


まず、男嫌いだし。


あたしは無視して教室に入った。