俺は何も言わないで頷いた。


銀がそう言うなら、俺はとめない。


一緒に卒業したかった…ってゆうのは本音だけど。


「辞めた先どうすんの?働く?」

「それしかねぇじゃん。ありすが安心出来るだけ稼ぐ」

「……そっか。なんかあったらすぐ頼れよ。いつでも助ける!」

「ん、任せた。明日にでも退学届け提出する」



退学か。


今までずっと一緒にいた銀が、俺らの知らないとこに行く。


……俺まで不安になってきた!!


俺が不安になっちゃダメだ。


銀が一番不安なのにな!


「諒哉……」

「なに?」

「ありがとな。俺、頑張るわ」

「頑張れ。お父さん♪」

「早いって。出産祝いよろしく」


「お前もな!」と銀の頭を小突いた。


頑張れよ…ってこと。