それとも、いっつもベタベタしてるから触る気すら起きない?


別にシたいってわけじゃないけど………


諒哉のせいで複雑。



あたしはチョコを持って2階の諒哉の部屋に行き、バフッとベッドに座った。


諒哉いないからいいや。



「あれ…?何これ……レシート」



ぐちゃぐちゃになってるレシートがベッドのすぐ横辺りに落ちてた。


レシートはちゃんとゴミ箱捨てなきゃ……。


しかも、ミルクチョコレートと化粧落としって今日のレシートじゃん……。


「ん?………諒哉のバカ」


レシートの一番下にあったもう一つの購入品。


思ってたのはあたしだけじゃないみたい。



バンッ────────


ドアが開くと、髪の毛びしゃびしゃでモロ風呂上がりの諒哉。


「何見てんの~?」

「床に落ちてたレシート。ちゃんとゴミ箱入れなきゃダメでしょ」

「ははっ!わりぃ。いつのー?」

「今日の」


そう言った瞬間に、飲んでたペットボトルの水で噴水作った。


………汚いな。


「見た!?見てないよな!?」

「ガッツリ見た」

「嘘だろぉ~!!」


いや、ほんと。


そんなつまんない嘘つかないって。