俺を見るカズは、ザキを見るカズと同じ顔をしていた。 そんなカズに見られると、何だか顔が赤くなる。 そして、恥ずかしさと罪悪感でいっぱいになる。 「俺、緊張で落ち着かなくて。 それより今日のお前、かっこいいや」 そんなことを言うカズに、俺は詰め寄っていた。 「カズ!ごめん!俺さ……」 「いいよ。気にすんな」 カズはそう言って少し目を細めた。 「薄々気付いてたよ。 普通の奴らじゃねぇって。 俺らが頑張っても、勝てる相手じゃねぇって」 「そんなことない!!」