「どう?」 俺に詰め寄る蒼。 その顔には達成感が漂っていた。 そのドヤ顔にイラついて、 「家でゆっくり見る」 そう言って図面をぶんどっていた。 「あー、色々説明もあるし、優弥の意見も聞きたいんだけどな」 しゅんとする蒼。 俺はそんな蒼に言う。 「説明は聞く。 それで、家でじっくり考える」 どの案もすげぇから。 蒼の努力を感じるから。 だけど、簡単に契約してやらねぇ。 Fの練習みたいに、ゆっくり吟味してやる。 叩けば叩くほど、蒼はすげぇものを出すから。