親睦会で使った、黒色のギターを掲げる。 そして、ウォーミングアップを始める。 心臓が止まりそう。 だけど、俺なら出来る。 俺の大切な全ての人に、日頃の感謝を返したい。 「蒼、調子はどう?」 そう言う慎吾も、青ざめた顔をしている。 「俺は絶好調」 賢一は震えていた。 「円陣するか!」 優弥がそう言って俺の肩に手をかける。 俺は大切な仲間の肩をぎゅっと抱いた。