「はは。仕方ねぇな。 じゃ、またライブでもすっか」 その優弥の言葉に、 「えぇぇぇぇ!?」 俺たちは悲鳴をあげていた。 「優弥、冗談よな?」 青ざめる賢一。 「俺たち、仕事……」 慎吾は固まっていた。 そして…… 「無理だよぉ!!」 俺は駄々をこねてやる。 だって、明らかに無理だ。 俺はサラリーマン。 今の俺の手は、定規とコンパスを握るためにある。 「お前ら、あの頃から変わらねぇな……」 優弥はそうため息をついた。 俺たちの記憶は、あの頃へと戻っていった……。