蒼は自慢げに言ったが…… バンッ…… 扉を思いっきり開けた瞬間、扉をブロックにぶつける。 「そ……その車、高いんじゃ……」 青ざめるあたしに 「大丈夫だって」 蒼は不敵な笑顔で答えた。 この蒼の無茶で能天気な性格、羨ましいけど時々不安になるよ。 それでも、今日は待ちに待ったクリスマスデートの日。 クリスマスから一日遅れてしまったど。 蒼は詳しい行程を教えてくれないけど、すごくすごく楽しみ。 「遠出するよ。 思い出に残る旅にしよっ」 ハンドルを握りながらそう言った。