あたしたちは、いろんな店を回った。 雑貨店で、家に置く観葉植物を見た。 「欲しいけど、俺、枯らしちゃうからなぁ」 残念そうな蒼。 「あたしが水やりするよ」 そう言うと、 「唯ちゃんも大概無理でしょ」 いたずらそうに笑う。 こんな何気ないやり取りにも幸せを感じるよ。 会えなかった分、蒼の存在はどんどん膨れていった。 これからも、どんどんあたしの中を埋めていくんだね。