「ありがとうございました」 あたしはただいまバイト中。 バイト先は、家から地下鉄で一駅ほどのおしゃれなカフェ。 蒼はもちろんバイトなんてしていない。 きっと、Fでがっつり稼いでいるから。 だけど、一般人のあたしはバイトなしでは生きていけないのだ。 ランチの時間も過ぎて、やっと落ち着きだした店内。 あたしは一息つき、水を飲み干した。