「ハロー」

「伯楽っ」


粗大ごみ置き場。


いつもと同じように空を見上げる少女に、少女を見下ろす少年。




「やらなきゃいけない事は見つかったかい?」

少年は、ちょこんと座る少女の隣に胡座をかいて座った。




「・・・うん、ちっぽけな夢だけど・・・私、見つけたよ」


少女は恥ずかしそうにはにかんだ。




「居場所を見つけるよ」


「そっか」


「伯楽の、やらなきゃいけない事は?」


「まだ、さ」


「そっか」





二人は笑った。


お互い似ているねと


笑いあった。