粗大ゴミ置き場。


そこに少女がいた。



少女は少年を見つけて必死に手をふって微笑んだ。


ふと少女の顔から笑みが消えた。







少年の手には一丁の小型拳銃。



ゆっくりと少年は拳銃を握る腕を持ち上げた。








銃口を少女に向けて。










「ど・・・う・・して?」

少女のかすれた声は風に掻き消される。

黒いジャンバーフードを深く被る少年の表情は分からない。














「やらなきゃいけない事なんだ」


少年は呟いて、握っていた拳銃を投げた。






拳銃は、回転しながら地面を転がり少女の足元に。









「撃って」

少年は、はっきりと言った。