ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、
地面を踏み締める音。
― 嗚呼、まだ自分は歩けるんだ。 ―
こんなに沢山の人を殺しても。
いっそのこと
責めて、責めて、
殺して欲しいくらい。
もう二度と立ち直れなくなるくらい、傷つけて欲しかった。
だけど、出来なかった。
何度でも立ち上がった。
今まで一人で闘ってきた。
そう、これからも、きっと。
― ねぇ、魚は空を飛べると思う? ―
ふと少女の可愛い笑顔を思い出した。
「そんなのやってみないと分かんないだろ?」
少年はシニカルに笑って思いきり地面を踏み締めた。
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