必死にごまかそうとして手でハエを追い払うフリをする。 「・・・ふ、バカじゃないの」 口角を少し上げて、頬杖をつきながら杉野くんは言った。 うひゃあ・・・かっこいい・・・ 「・・・ごめん!」 きっと今は顔が真っ赤で、リンゴみたいで。 「別に良いけど。ガン見すんなよ」 すいません・・・杉野くん でも朝から杉野くんの、微笑んだ顔が見られて幸せです・・・。 友達もいないけど、 それだけで元気になれるんだよ、杉野くん。