だいぶ寝ていたと自分でも思う。 瞼を少しずつ開いていく。 太陽の光が眩しかった為、手で光を隠す。 地面で寝ていた筈だが、誰かの膝の上で寝ていたようだ。 誰かは想像がつく。 「何故、榊原が居る?授業はどうした?」 「何故って、お前の友達に如月を見ていて欲しいって言われたからに決まってるだろ。それに授業サボってんのは面倒くさいから。まぁ、お互い様だな」 「………。 で、見張るだけしか頼まれてないのになんで榊原の膝の上で寝てんだ?」