「まあ結局は大毅が行き過ぎなんだけどね…」 「そうだな。伊勢が悪い」 横槍をいれてきた副部長はまるで私を庇うように言う。 私のことを気にかけてくれているようだった。どうにか隠岐君の怒りを静めようとしている言うか、大毅に向けようとしている。 本当に、本当に、皆優しくていい部活だった。 …私と大毅が付き合う前までは。