掃除も一段落して伊勢君と私は帰り支度をした。部室に鍵を掛けてさあ帰ろう!夕飯が待ってる!と学校を出ようとしたとき伊勢君に手首を掴まれた。 「まだ時間ある?」 「え、無いこともないけど」 「寄り道しねえ?」 なんと。 君はまだ私といるつもりなのか。 まともに話すのも今日が初めてなのに。 こう言うときは『ありがとう伊勢君!助かったよ、また明日!次はもっと隠岐君の素晴らしさを語り合おうね!』『おう!またな、須磨!』ってなるところでしょ。