―――――気まずいまま部活が終わると、レギュラーが固まって何か話していた。 その傍を通ると大毅の愚痴が聞こえてきた。 もうどうすればいいのか分からなくて体調が悪いと嘘をつき、部活が終わらないうちに帰った。 さっき聞こえてしまった隠岐君の言葉が、痛かった。 『さすがの俺も限界だったよ』『もうあんなやつはいらない』『皆今までごめんね』それは確かに隠岐君が言ったことだった。