とにかく今は大毅の機嫌を直さなければ。もうすぐ部活なんだから。 「それ、本当か?」 「本当だよ。そんなに大毅が嫌がると思ってなかっただけ」 「ごめんな、俺めんどくさくて」 「気が遣えなかった私が悪いんだよ…」 いやお前だよ。お前の異常な独占欲が悪いんだよクソガキ。 心の中で本音をぶちまけながら我慢して謝った。 すると大毅はごめんごめんと言いながら抱きしめてきた。良かった。とりあえず今日の部活はこれで大丈夫だ。 ようやく引き攣っていた頬が自然と緩む。