恋人同士だからと言って集団行動を乱すなんて有り得ない。痴話喧嘩はよそでやれって話だ。大毅のどうしようもない嫉妬を部内に持ち込まれるのは、部活大好きっ子の私にとって凄く困る。 大毅が走り去ってから大分時間が経っている。 あんなやつでもバスケの実力は相当なものでレギュラーだ。マトモに走って大毅に追い付けると思えない。 見つかるかと心配していたけれど大毅はメチャクチャ分かりやすいところにいた。 大毅は部室近くの階段で踞っていたのだ。 物凄く厄介なヤツと付き合ったような気がしてならない。