嬉しそうに薬指に指輪を嵌めてくれた伊勢君は、私を好きなのかとふと疑問が芽生える。 まぁ。ときめいたから何でもいいよね。どうせ取り消せないし。とりあえず今は嬉しいからいいや。 「隠岐君達に言ったら驚くだろうな。明日自慢してやろうっと」 「そうだね…かなり驚くだろうね」 誰がどう見ても私達は甘い関係になる雰囲気は微塵もなかったし。