「ああ。本気」 ―――――よく分からない。 単なるバカなのか。 それとも悪ふざけなのか。 伊勢君の目は少しも笑っておらず私を見つめる。 この人の思考回路が全く掴めない。 とりあえずどうやって部活で気まずくならないようにしようか。この状況を回避する手立てと考えていたら伊勢君は急に立ち上がった。 そして『ちょっとここで待っとけ。ナンパされても相手にすんなよ』と言い何処かへ行ってしまった。残念だけどナンパなんて一度もされたことないから。