それからというもの私は少しずつ大毅色に染まった。私の身に付けるもの全てが大毅から貰ったものばかりになっていた。 もしも今、大毅が他の誰かと仲良くしていたらきっと、私は不安になって怒るんだろう。 いつの間にか、私達は二人だけの世界に閉じこもってしまった。 ひとりぼっちじゃないよ、ふたりぼっち。 「ふたりなら、怖くないよ」 そして私も依存する。 【完】