きっと隠岐君もこんな大毅の性格を熟知していたから何度も許していたんだろう。 俺様で自己中で我儘すぎてこんなふうに思っていただなんて気が付かなかった。 私は何も分かっていなかった。 「嬉しいけど、プレゼントなんてなくても捨てないよ」 「でも俺が上げたいから、やる」 「じゃあ記念日とかだけにして?」 「…わかった」 「なんで不満そうなの」 「蜜希が優しくて、泣きそう」 ああ。可愛いところもあるじゃないか。これからは大毅の良いところをいっぱい見つけてあげよう。