もうすぐ、高1も終わる三学期。

偶然に会った渡り廊下。



「先輩!」

「ん? なに?」



先輩、今日は何が飛び出すんだ、

って、面白そうな顔でわたしを見た。



わたしが教室まで押しかけたんだったら、

きっと、先輩は陽菜に何かあったのかと心配する。



だけど、偶然会った時には、そんな心配はない。