あの日…

それは2年前の今日。


今日は辛いだろうと思って…
仕事を早く切り上げたオレは、
キミの残りの営業時間を全て買った。

理由は、上手くごまかしたけど。



案の定…
いつもと違って、様子がおかしい。


オレは、
あの日の心を癒す想いで、抱きしめた。




キミはオレの金銭面を気遣ってた。


キミの言葉と態度は…

オレを完全に客扱いしてなくて…
テリトリーに入れてくれたみたいで…

すごく、嬉しかった。



だけど…

やっぱり心配だし、
少しでも力になりたいから…

変わらずに、客は続ける。


それは、付き合ってからも同じだった。






ゆっくりと…

キミのペースに合わせて、
心に近づきたい。

そう思ってたけど…


ひとつだけ、我儘を言わせてもらえば…


キミの名前(本名)が知りたい!



ずっと、知りたかった。