オレは…


車を停めて、煙草を吸いながら…

今までの事を思い返した…。




こんなにも、オレのすべてになってた…



咲陽の事を…。










誠治さんに付き合って、入ったソープで



キミを見つけた。



写真を見て驚いたけど…

この街にいるワケないって思った。


だけど、気になって指名して…

現れたキミを見て確信した。



なんで、こんな仕事?

聞くつもりもなかったし…
聞かなくても想像できた。

あの日が原因なんだろーなって。


そんなキミを抱くワケない。



ふいに…

あの日のキミの姿が頭を過ぎって…


「じゃあさ、歌ってよ」


思わず、デリカシーがないリクエストを
してしまった。



ずっと気になってたキミに逢えて…

なんか、
嬉しくて浮かれてたんだと思う。