ナオのヘルプを断って…
仕事をひとりで仕上げる事にして…

帰りが遅くなった。


ナオも、アタシを手伝ってたせいで、たまったデスクワークをさばいてる。



「お疲れぇス」

リュウが戻ってきた。


「お疲れ、いつも遅くまで悪いな」

「ぜんぜんっスよ」



リュウっていつも、こんな遅いのかよ…


アタシはコーヒーを入れ始めた。



「あ、サヤ!俺にも入れて」


「今、リュウのを入れてんだよ」

アタシとナオは、もう飲んでるし。


「サンキュ、
つか、今日は遅くまで頑張ってんだな?」


「まーな…」

アタシはリュウにコーヒーを渡した。

ふと…


驚いた顔のナオと目が合う。

けどナオは、すぐに視線を逸らして書類に向けた。



なんだ?今の…

また妬いてるワケじゃないよな?

だって、リュウは仕事仲間なんだから、仲良くすんだろ…